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≪2020シーズン≫インフルエンザ予防接種

[2020.10.17]

久しぶりの更新になってしまいました。


新型コロナウイルス感染症の影響が長期化していますね…。
今シーズンはインフルエンザと新型コロナウイルス感染症のダブル流行が懸念されています。

当院でもインフルエンザワクチンを確保できましたので、ご希望の患者様への接種を開始しています。
(当初の予定よりも多めに入荷があったため、かかりつけ以外の方もお受けいただけます)

昨シーズン同様、添加物としてチメロサール(エチル水銀)を含まない「水銀フリー」ワクチンです。

※ 過去にチメロサールを含有するワクチン接種の副反応としての腫れや赤み、痛みが強かった方
※ 添加物としてのチメロサールを避けたい方

へお勧めしています。
国内ではまだ製造量が少なく、取り扱いのない医療機関も多いワクチンです。

 

さて、インフルエンザワクチンはその年に流行が予測されるウイルス株(型)を予測して、インフルエンザに罹りづらくしたり重症化を防いだりするものですが、集団でみたときには、インフルエンザワクチン接種を受けたほうが新型コロナウイルス感染症の重症化や死亡が少ないとの海外からの報告を見かけます。

確定的なことは言えませんが、インフルエンザワクチンによる体の変化(免疫強化など)が新型コロナウイルスに対してもよい方向に働くことがあるかもしれません。
個人的な見解のレベルながら、感染症専門医や免疫学の専門家のなかにそのようにお考えの方がおられるようです。

 

これに関連して、最近参加した東洋医学関係の講演会で、東洋医学的には「衛気(えき)」という身体のバリア機能についてのお話を詳しくお聞きする機会がありました(最近は勉強会や講演会もほぼ全てオンラインです…)。

その会のなかで、免疫学の専門家が新型コロナウイルスに対抗する「自然免疫」の重要性を解説してくださいました。

 

免疫系は「自然免疫」と「獲得免疫」の2段構えで働いています。

「自然免疫」は、初めて出会う病原体と闘ったり追い出したりする力です。
一度出会った病原体に対して、次に同じ病原体が侵入してきた時に闘うために備える力が「獲得免疫」です。一般的には「抗体」ができるという言い方がわかりやすいかもしれません。

コロナウイルスはそもそも一般的な風邪のウイルスなので、後者の「獲得免疫」がつくられる前に「自然免疫」で十分に排除できることも多く、病原体と闘うための抗体がそもそも作られなかったり、作られても短期間で消失することがあるようです。

つまり「自然免疫」の強化が、新型コロナウイルス感染症の予防や重症化予防につながります。

 

誰でも睡眠不足だったり、食事を十分に摂っていなかったり、過労になったりしたら、風邪を引きやすくなりますね!

そうならないように規則正しい生活を送り、栄養バランスに気を配り、時にリフレッシュの時間を持つ、運動習慣を持つ、などごくごく一般的な「健康管理」が、新型コロナウイルス感染症に対しても大切になってきます。

しばらく前に、日本人に新型コロナウイルス感染や重症者が少ない理由として、BCG接種との関連の可能性がささやかれていましたが、これも自然免疫の強化と関係するかもしれません。

ワクチンはいわば身体にその病原体が入ってきたのと類似の体験をさせることですから、免疫に様々なシミュレーションをさせているようなもの。

従来、「自然免疫」は「獲得免疫」のように特定の病原体に対して免疫の記憶は持たないとされてきましたが、最近の研究では、「自然免疫」も病原体の進入を何度も経験することで発動や病原体の排除スキルがアップする、「訓練免疫」という仕組みがあることがわかってきました。

 

…闘う、とか、訓練、とか書いていたら、〇〇ブートキャンプを連想してしまいました!

ブートキャンプとまではいかなくても、適度に身体を動かしてリフレッシュしたいもの。
これから冬場に向けて、身体を冷やさない、温める食材を積極的に取る、しっかり睡眠をとることもお勧めします。

季節の変わり目、どうぞ養生ください。

 

 

この数年、街の喧騒が話題になるハロウィーン…
かぼちゃは身体を温める食べ物です!

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