不眠症・睡眠障害
精神的な病気に伴う睡眠障害
うつ病などの精神的な病気では、寝つきが悪くなる、夜中や明け方に目が覚めてしまう、悪夢を見る、寝覚めが悪いといった、睡眠の問題を伴うことがよくあります。
身体的な病気に伴う睡眠障害
また、睡眠時無呼吸症候群や喘息、慢性的な痛み、アトピー性皮膚炎といった身体の病気でも、十分な睡眠が取れずに日中の生活に影響を及ぼすことがあります。
生活習慣の問題
精神的な病気や身体の病気に伴う睡眠の問題とは別に、生活習慣(夜勤や不規則勤務、夜更かしなど)に伴って睡眠リズムが乱れることで、昼夜逆転など睡眠リズムに問題が起きているのかもしれません。
高齢になると
生理的な問題としては、高齢になると一般的に睡眠時間は短く、眠りは浅くなりがちです。ご高齢の方が夕食後など早めの時間帯に就寝しすると、夜中や明け方に目が覚めてしまいます。
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「眠れない」=不眠症とは言えませんが、睡眠の問題は様々な病気に伴ってくることが多く、逆に、眠れないことが病気を悪化させることもあります。
睡眠の問題や日中の眠気がひと月以上続くときは、何らかの睡眠障害の可能性を考えます。
適切な治療方針を立てるためには、睡眠状態の把握が大切です。
- いつから睡眠の問題があるのか?
- 寝つきが悪いのか?
- 眠りが浅いのか?
- 毎晩なのか?
- 週に数回なのか??
詳細をお聞きしながら、解決に向けて考えていきます。
治療
まずは睡眠リズムを確認し、睡眠衛生上のアドバイスやリラクゼーション法の指導など、睡眠薬による治療の前にできることを考えます。
日中の緊張が強かったり、疲れすぎてかえって目が冴えてしまって眠れなかったりする方には、漢方薬が有効なこともあります。
そのうえで、必要な場合には症状に合った睡眠薬を処方するなど、睡眠の状態や原因に応じた治療を行います。