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「こころ」の疲れ、「からだ」の不調

 

「こころ」が弱い?

 

「こころ」の病気になるなんて恥ずかしい、情けない

自分は「こころ」の弱い人間だ

 

そう感じて、周囲への相談をためらってしまうようなことがありませんか?

 

うつ病や不安障害などの精神的な病気は、「こころ」そのものが弱かったり病んだりすることが原因ではありません。

「こころ」の『疲れ』や『エネルギー不足』とも呼ぶべき状態が高じて、「からだ」の不調として発症することが多いのです。

 

 

「こころ」の疲れ、「からだ」の変化

 

「ストレス」とは、心身に揺さぶりをかけてくる外(環境)からの力です。

 

大きなストレスを受けたり、そう大きくないストレスであっても慢性的にさらされたりすると、「気持ち」や「感情」を含む「こころ」が揺さぶられますね。

このストレスに対抗しようとして、自律神経系や脳が「ストレス対抗モード」に入り、しばらくの間は何とか心身を動かしてくれます。いわゆる「気が張った」状態です。

 

しかし、いつまでも頑張り続けることはできません。限界があります。

頑張り続けて疲れ切ってしまうと、「からだ」に変化が生じます。

 

頭痛・腹痛・めまいといった明らかな身体の不調として現れることもあれば、不安になる・元気がわかないといった、精神面での症状が現れることもあります。

こころとからだのSOSサインです。

 

 

神経や脳の「疲れ」?

 

「疲れ」と表現しましたが、具体的には自律神経系(交感神経・副交感神経)のアンバランスさや、脳の「神経伝達物質(意欲や不安の感じ方に関係する物質)」の乱れや消耗です。

この『疲れ』からくる心身の不調が日常生活に大きく影響するようになると、うつ病や「○○障害」など精神的な病気と診断されることがあります。

 

 

休養は大切、必要に応じて薬も

 

「こころ」「からだ」ともに、エネルギー回復のためにはまずは休養も大切です。

ただし症状がある程度を超えると、薬による治療が望ましいこともあります。

 

身近な例として「熱中症」に例えてみましょう。

のどの渇きや軽い脱水症状ならば、水やスポーツ飲料を飲むだけでも十分でしょう(=休養、生活習慣、環境の見直しなど)。

けれども、程度によっては点滴が必要となることもあります(=薬、入院など)。

 

そのときの症状やタイミングに応じた、適切な治療が大切です。

 

 

早めの相談を

 

健康診断や人間ドックで、いわゆる「メタボ」状態に対して「保健指導」を受けたり、「糖尿病予備軍」と指摘されたりしたことがありますか?

このような「薬を始めるほどではないけれども、要注意」という場合、意識的に食事や運動習慣を見直すなど、まずは生活習慣の改善が優先されます。

 

精神的な病気も同様です。

このところよく眠れないな、少し不安があるな、という段階での相談であれば、まずは可能な範囲で身体を休める、症状のきっかけとなったストレス要因との距離の取り方、乗り越え方を一緒に考えるといった対応も考えられます。

短期間だけでも薬の助けを借りながら、回復を待つこともできます。

 

どうぞ「普段と少し違う」と感じたら、早めに、お気軽にご相談ください。

 

 

当院でできること

 

精神療法、スタンダードな薬物療法、必要な環境調整のサポートをバランスよく行います。

 

精神症状、身体症状ともに漢方薬が有効なこともあります。

当クリニックでは保険適応のある漢方エキス製剤(顆粒状の薬や錠剤)による漢方治療も行います。

詳しくは医師へご相談ください。

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