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めまい・耳鳴り

[2018.02.14]

当院へめまいや耳鳴りのご相談で見える方が時折いらっしゃいます。
いえ、時折ではないですね。
めまい・耳鳴りが主な症状でなくとも、ストレスから生じている様々な症状(自律神経症状)のひとつとして、かなりの頻度で「めまい」※を自覚される方がいらっしゃいます。

※「めまい」
まとめて「めまい」と表現される方が多いのですが、歩くときや座っているときにふわふわするような(浮遊感、見つめているものが動く、などと表現される方もいらっしゃいます)動揺感が主の「めまい感」と、自分の周囲がぐるぐる回っているように感じる「回転性めまい」は異なります。

 

めまいや耳鳴りと言えば耳鼻咽喉科の守備範囲となりますが、色々と検査しても異常が見当たらない場合に「ストレスから来るものではないか」と示唆されることがあります。
ストレス負荷に由来する自律神経失調症の症状のひとつとしてめまいや耳鳴りが生じている場合には、抗不安薬や抗うつ薬、漢方薬で治療します。

ただし、めまいや耳鳴りには難聴を伴っていることが少なからずあります。
安易に「ストレスのせいだろう」と考えて心療内科での治療を優先した場合、難聴まで含めた適切な耳鼻科治療の時期を逃してしまうことになりかねません。

まずは耳鼻科専門医の診立てと治療を優先していただくようお勧めしています。
そのうえで症状が長引く、明らかなストレス要因が認められて自律神経失調症が疑われるときは、心療内科・精神科での治療へバトンタッチとなります。

一般的な抗不安薬や抗うつ薬のほか、漢方薬では五苓散など体内の「浮腫み」を取り除き水分代謝を高める処方や、疲労・消耗や抑うつに対して効果を持つ加味帰脾湯や補中益気湯などの処方を中心に調整します。

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