保健だより
別途「お知らせ」でもご案内しましたが、ホームページ内に「休職・復職について」という項目を追加しました。
復職に限らず、「復」学、病気からの回「復」など、「復す」ことを示す語はたくさんありますね。
「復す」とは、元の状態に戻ることを意味しています。
患者さんの持つ回復のイメージには、「元の元気な自分に戻りたい」「元通りバリバリ仕事ができるようになりたい」というものがあるかもしれません。
ただ、そのようなイメージを持つ反面、「元に戻れるだろうか?」「今の自分があの頃のようになれるだろうか??」と不安もよぎるでしょう。
以前は元気だったのに…がむしゃらにやれていたのに…そんな当時を振り返ってみて、何か不調の要因や心身のサインに思い当たることはあるでしょうか?
学業や仕事から離れて過ごす時間は、心身を休め過去の自分を振り返る助けとなります。また、これまでのストレス対処や対人関係上のパターンがストレス反応に関わっていたような場合、スキル獲得やパターンの見直しを行うこともできます。
V字回復でもUターンでもなく、地図を広げ、あちこち寄り道したり買い物したりしながらゆっくり目的地へ向かうような「回復」。
調子を崩す一歩手前の状態に「復す」のではなく、療養期間中に少しずつ新たな気づきや学びを得て、再び調子を崩さないような支えをしっかり作ったうえで元の学校や職場へ戻っていける、もしくは新たな社会活動の場を見つけていく。
そのような変化を患者さんご自身と一緒に目指せたらいいなと考えています。