クリニックの雰囲気
開院まであと1か月半ほどとなりました。
このひと月の間に、がらんとしたフロアに間仕切りができ、壁紙が貼られ……と、どんどん図面通りにクリニックが出来上がっていきました。
職人さんたちの手際のよい仕事ぶりには、感嘆させられ通しでした。
クリニックの顔となる受付カウンターが完成して照明も入り、内装はほぼ完成。
あとは受付の窓にシェードが取り付けられれば、そろそろ写真をお披露目できそうです。
設計してくださった建築士さん(素敵な女性建築士!)からは、「北欧のホテルのような雰囲気になりましたね」とのコメントをいただきました。
優柔不断な私にとって、提案いただいたいくつかの図面からこれというものを選んだり、壁紙、床材、カウンター材、果てはウォシュレットの機種に至るまで選択を迫られる状況には、本当に頭を悩ませる日々が続きました。
とある部位の色もぎりぎり最後まで迷って手配をお願いしたにもかかわらず、やはり別のものにすればよかった……と後悔したり、ちぐはぐなものを選んでしまったのではないか、と不安になったり。
最初から「和風にしよう」とか「(流行りの?)北欧風でいこう」とか、「モダンな雰囲気がいい」などと確固としたイメージがあってのことではなく、自分が落ち着くなと思う色合いをひとつひとつ選んでいっただけなので、最終的に全体がどのような雰囲気になるかは出来上がってのお楽しみだったのです。
もしちぐはぐな雰囲気を醸し出していたら、いらっしゃる方々に多少なりとも落ち着かなさを感じさせるのではないかと思います。
そうならずに、居心地よくお待ちいただける場所。
緊張せずにお話しいただけるような場所。
そのようなクリニックを作りたいと考えていました。
ですから、まずは建築士さんのなかで「北欧のホテル」というあるひとつのイメージにぱっと結びついたとしたら、最高の誉め言葉です。
「北欧?ホテル?いったいどんなクリニック??」と気になった方、どうぞ気軽に相談にいらしてください。
ホテルといっても敷居の高いものではなく、深い森と湖のほとりにこじんまりと建つ小さな家族経営の宿(←想像)。
そんなホスピタリティで患者さんをお迎えしたいと思っています。