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グリーフの話の続き ~ アロマ

[2018.12.12]

前回、グリーフ(喪失体験に伴う悲嘆)やグリーフケアのことを書きました。

今回、続きにあたって少し補足します。

 

グリーフの概念のコアな部分は、死別を始めとした重大な喪失に引き続く悲嘆反応と言えます。
ただし、死別体験に限らずその他の喪失体験も、より幅広い意味での「喪失」に伴う反応としてグリーフに含みます。

例えば死別でなくても人との離別もそうですし、物や環境、それまで自分のよりどころだったものとの別れ、例えば……。

 

人との離別:離婚、交際相手との別れ、友人との絶交など

環境の喪失(それまでの環境の喪失と言う意味で、環境の大きな変化も含む):転居、転勤、災害時の住まいの喪失など

経済的な喪失:財産の喪失、所有物の喪失

健康状態の喪失:病気や怪我、加齢に伴う身体の自由の喪失、身体の一部の喪失(事故による切断や摘出、頭髪の喪失など)

役割感の喪失:退職、失職、休職、子供の自立(親としての役割の喪失…「空の巣症候群」という言葉がありますね)

自尊心(自己肯定感)の喪失:いじめ、誹謗中傷、ハラスメント被害など

安心、安全感の喪失:犯罪に巻き込まれるなど

 

どうでしょう?誰でも経験しうる種類の喪失も含まれていますね。

 

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 さて、グリーフケアについて書いてみようと思ったきっかけについて。

 

先日、とあるフェスタに足を運びました。親しい友人が出展していたのです。

 

手作りのパンやお菓子、ハンドメイド品などが並ぶ一角には、友人が自らの喪失体験と癒しをきっかけに企画開発したアロマテラピー製品を紹介するブース。

製品化までの苦労話は友人から聞いていたので、満を持して世に送り出す製品はいったいどんなものだろうと期待しながらの訪問となりました。

 

ブースには、看板製品の「グリーフリリーフアロマミスト」だけでなく、オーガニックのアロマオイルの可愛らしい小瓶がいくつも並べられていました。

 

初めて試したそのミストは、爽やかさと甘さが絶妙にブレンドされたふんわりとした香り。
すーっと気持ちが安らぐ思いがしました。

その他にも色々なオイルの香りを聞かせてもらいながら、それぞれの効能について教わってきました。
気に入った香りは、木曽ヒノキとフランキンセンス(乳香)。

 

商品として置いてあった以外にアロマセラピストさんの私物のオイルもいくつか試させてもらったのですが、「ベンゾイン」というオイルはまるでバニラのようなあまーい香り!
心地よくてふんがふんがと思いっきり吸い込んでいたら、「お疲れなんですね~」と見抜かれて(?)しまいました。
時々はアロマでリフレッシュが必要かもしれません……。

 

上述の「グリーフリリーフアロマミスト」。
早速、診察室や待合に時々シュッとひと吹きしています。

香りの感じ方や好みには個人差があるでしょうが、グリーフケアの一環としてでなくても、日常のストレスからくる疲労感や不快感を和らげる助けになりそうです。

 

お試しになりたい方は、どうぞお声をおかけくださいね。

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