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クリニックの名称についてー②コンセプトから

[2017.12.25]

さてクリスマスイルミネーションの話題を挟みましたが、院長の姓名でもない地名でもないクリニック名について。

他の医療機関の例をみると、動植物の名前がついたクリニックもあれば、「やわらぎ」「なごみ」「まごころ」のように柔らかさや親しみを感じさせるような言葉がついているところもあったりと様々です。

けれどもやはり、わかりやすさという意味では地名が一番。それに加えてクリニックとしてのコンセプトにつながる言葉を名称に取り入れることにしました。

 

当クリニックのコンセプトとして、「こころとからだ」を掲げています。
「こころとからだ」を丁寧に診るとは......??

 

 精神疾患の原因(身体のなかで起こっていること)の究明が進み薬物治療が進歩する現在でも、「薬だけ調整すればよくなる」わけではありません。

疾患をBio-Psycho-Social(生物―心理―社会)の三要素でとらえようとする見方は広く知られており、私自身も現代の精神科医として、そのモデルに基づいた診断と、精神療法・薬物療法・環境調整への配慮など標準的な治療方針を踏襲しているつもりです。
こころとからだの疲れや不調の原因がどこにあるかを探して対応するには、上記の三要素をもれなく、より深く把握したいと考えています。そのため、特に初診の際には時間をかけてしっかりとお話をお聞きするようにしています。

こころの状態もからだの状態もしっかり把握して丁寧な診療をしたいというのが、当院での診療方針の基本です。

 

現代社会において、私たちを取り巻く環境は様々なストレス要因に満ちています。

人間は社会的な生き物ですから、周囲との関わりなしに生活していくことは不可能です。けれども一方でその関わりのなかで時に頑張りすぎたり、傷ついたり、疲弊したりします。そういった様々なストレス因により、またストレス因へどう対処してよいかわからずにいるうちに、こころとからだがSOSサインを出してくることもあります。

ストレス対処には「気晴らしや発散での対処」「問題そのものを解決しようとする対処」など、いくつかの方法が挙げられます。様々な対処パターンを持ち合わせて使い分けたり組み合わせたりしたほうが、ストレスとなる出来事を乗り越えやすくストレス負荷による反応(心身のさまざまな症状)も出現しづらいとされています。
ただし、とてもひとりで立ち向かうことができないようなストレスの種類や負荷の量だったり、問題をひとりで抱え込んで余裕がなくなってしまったりすると、上手に対処することが難しくなってしまいます。

そのような時には、もうひとつの対処法である「ソーシャルサポートを求める」姿勢が必要になってきます。
この場合のサポートはいわゆる「相談窓口」で提供されるものでなくとも、周囲の親しい人たちへ相談したり、学校や会社であれば学生相談室やカウンセリングサポート、産業医相談を利用する、一歩進めて医療機関を受診することまで幅広く含まれます。

まなメンタルクリニックは、診察室での対話を通じてそれぞれのお困りごとを把握し、問題の整理や対応なども含めて「一緒に考える」姿勢を大切にしたサポートの場でありたいと考えています。

 

おひとりで問題を抱えていらっしゃるかたは、診察室でお話をお聞きするうちに「話せてすっきりした」「元気が出た」と仰ることがあります。

こころもからだも疲弊しきって乾いてしまったような場合には、話しただけですっきり、というわけにはいかないかもしれません。
それでも少しずつ元気を取り戻すお手伝いをさせていただきたい、少しずつでもこころやからだを満たす「場」や「時間」を提供したいという思いがあります。

 

そこで「満たすもの」の象徴として食べ物、エネルギー、力に通じる「まな」という言葉を選びました。

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